新人漫画家相談室


新人漫画家相談室 現役漫画編集者と漫画家にきくQ&A!


新人漫画家相談室
現役漫画編集者と漫画家にきく Q&A !  (株式会社 銀杏社)

著者 株式会社 銀杏社    漫画 日高トメ子 先生

 

えー 今まで紹介した 漫画の描き方入門書は
基本的に 技術的な部分を メインにしたもの ばかりだったので
今回は 漫画家志望の初心者向けに 持ち込み 投稿などの
いろいろな 疑問に答えてくれる 一冊を紹介します

この「新人漫画家相談室」 プロの漫画家を目指しているものの
持ち込みとかしたら いきなりボロクソに けなされるのでは無いか? とか
デビューしたら 即連載とか可能なの? など

漫画家志望者が疑問に思う 基本的な質問から
持ち込みをして 作品を見てくれてる編集者さんに
こんなこと質問したら ヤバいのではないか? という
微妙に 聞いちゃまずいような タブーっぽい質問まで ガンガン答えてくれてる
かなり画期的な一冊なのですが・・・   

 
 
正直 この本 駆け出しの漫画家志望者には ちょとキツいかもしんない (´w`;)
ぶっちゃけ 今まで紹介した本の中で ダントツで身も蓋もない 本です (汗
基本的に 銀杏社 が運営するwebサイト『漫画街』の人気コーナー
新人マンガ家相談室」の中で 多く質問されているものと 回答を まとめたものなのですが
   

Q 見開きページの描き方を教えて下さい

Q 主人公作りのアドバイスを下さい

Q 専門学校と美大 どちらへ行くべき?

Q 過去の受賞作は他誌に応募できますか?

等 基本的な質問から

Q デビュー後どのくらいで仕事がもらえるの?

Q 同人活動はプラス? それともマイナス?

Q ネームを送った後 担当の返事が遅いのですが・・・

Q 投稿作でストーリーや絵の他に重視されることは?

Q 読み切りを描くのが苦手なのですが・・・

Q 版権という言葉をよく聞きますが・・・?

Q 作画資料の著作権について教えて下さい

Q どの雑誌を目指すべきか迷っています

Q 担当が言ってくれる言葉は愛想でしょうか?

等の 結構 微妙な質問まで ベテランの編集者さんが
丁寧に答えてくれてるので なかなか他の本では書かれない
持ち込みや 漫画出版業界の 疑問 あれこれを 知ることが出来ます
その意味では 非常に貴重な本です

 

ちなみに この本の元となった webサイト『漫画街』の
新人マンガ家相談室」ですが 他にも この本に入らなかった
多くの質問と回答が載っていますので
自分の疑問に思ったことが本に載ってない という場合
そちらを覗いてみれば かなりの確率で回答が得られると思います

 

で このQ&Aも重要なんですが・・・

実は この質問ページの合間にある漫画 トメ子の店」が この本の真骨頂で

これが 恐ろしく 身も蓋もない内容で このQ&A以上に 本気でシャレになってません(汗
かなりヤバイ漫画業界の裏話を トメ子ママが 分かりやすく
お話してくれます それはもう 初心者にも分かるように 丁寧に (=w=;)

とりあえず この「トメ子の店」を 読んで
漫画家を目指すことを躊躇するような人は 漫画家を目指すことを
考えなおしたほうがいいでしょう

これを読んで なお 「俺は漫画家を目指す!」 (・`ω´・)ノ  という気概のある人は
ガンガン先に進んでください   ( ≧ω≦)ノシ

というか これを読めば 「バクマン。」で言われてた
担当の 当り ハズレが どんだけ 甘々か
いや それ以前に あれだけ 担当に恵まれて
当たりハズレとか どんだけ贅沢言ってんだと

本当のハズレ担当というものは あんなレベルの話では無く
ハズレに当たったが最後 普通にデビューできる才能の 漫画家志望者が
スタート地点で 漫画家人生を 終わらせるはめに なりかねない ということが
この トメ子ママの 漫画を読めば よく分かると思います  orz

そういった場合 ケース バイ ケース とは言うものの
諦めて 他の出版社に持ち込むという選択肢も
念頭に置いたほうがいい ということを 実感できると思います

 

 

さらに トメ子の店 第一夜では 漫画家収入ピラミッド
自分が 今 漫画家業界のピラミッドの どこに位置しているか  (((;゚д゚ )))

第二夜では ダメ担当にあたってしまった場合の話  <(-_-;)>

第三夜では 客観的に自分の才能を計る方法    ◯| ̄|_

第七夜では 担当編集がついたけど どう付き合うべきか?について

第九夜では アシスタント修行での 裏話 メリット・デメリット等

第十夜では 話作りは得意だけど 絵が下手で悩んでいる・・・

なんかもう 読んでるだけで 漫画家志望の初心者が
凹みそうな 素敵な内容になってます         ◯| ̄|_

とりあえず 持込みする前に 読んどいたがいい かもしれないけど
いや 気が小さい人は 逆に 読まないほうがいい かもしんない という一冊です (どっちだ

(微妙~に どうでもいいことですが この トメ子の店 お店の奥の壁に
 燃えよペンに載ってる 熱血漫画家十訓 が さり気なく? 貼られてたりします)

 

 

そして 最終夜の 「トメ子の部屋」では かなり実用的な 話し作りのコツが
書かれているのですが このトメ子ママの 話作りの「虎の巻
一見あちこちで 言われてそうな 内容なのですが
実は話作りの 面白いネタ探しの とでも言うべき 重要な秘訣が書かれています
物語が創れない 面白いネタが思いつかない という人は これまた必見です!

ちなみに 『  「面白くない」ネタと「使えない」奥義を書き綴った ネタノートは
「虎の巻」じゃなく 「紙ゴミ」だから ❤ 』

という 注意がされてますので(汗 皆さんも気をつけてください orz

 

そして これを読んで 「自分は漫画家なるの無理だわ(汗」 と思って
筆を折っちゃった人は どこかにある トメ子ママの お店を 探してください
どっかに あると思います  多分          ◯| ̄|_

 

 

 

著者紹介

 銀杏社

1973年の創立以来35年にわたり 大手出版社刊行の少年誌 青年誌 女性誌 児童誌での
編集業務全般をはじめ 新人漫画家育成 単行本編集 デジタルコミック企画 版権管理
webコミック企画編集 など 多岐に渡る 漫画編集業務に関わってきた
漫画専門の編集プロダクション

 日高トメ子 先生

兼業漫画家 30代前半独身 漫画収入で食えなくなっていた時に団地自治会で知り合った
推定40~70歳のスナックママに 「あたしももう年だから、お店やめるの
で 設備付き100万でアナタどう?」 と持ちかけられ店舗を購入
2006年 スナック「トメ子の店」オープン
昼間は漫画を描いて様々なペンネームで活動しているらしい が 仔細は不明  

 

                   
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