サルでも描ける まんが教室


サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 上巻 (BIG SPIRITS COMICS)


サルでも描ける まんが教室 (小学館  ビック スピリッツ ・ コミックス)

愛称 ”サルまん” (全三巻  愛蔵版は二巻)

著者  相原コージ 先生  &  竹熊健太郎

 

 

 

・・・えーっと 正直これ 漫画の描き方入門書か? ( ̄ω ̄;)
いや 漫画家入門書のパロディ ギャグ漫画
でも 漫画家マンガでもあるし・・・ どれやねん?(なぜ関西弁

と まぁ どれにも あてはまるということで
一応ここの カテゴリーにしましたが (^^;
実はこの本 いろんな意味で シャレになってない本だったりします

このカテゴリーの 一番最初の本に選んだ時点で
個人的には かなり おすすめの 本だということが 分かると思いますが
正直 万人向けに おすすめの本か? と言われると

・・・うーむ  と ちょと考えてしまう本です  (コラ   ( ̄~ ̄;)

まず 絵が生理的にダメ という人は当然として 正直 漫画としては 少々読みづらい本です
それに 二十年ほど前に描かれた作品なので 参考にしてある 漫画のネタも 当然古く
(当時ですら もう十分古かったけど  (^^;) )

描かれてる 漫画のパロディも 今の若い 漫画家志望の人が読んでも
多分 古すぎて 元ネタが なんなのか全く 分からないだろうし
というか この漫画のキャラ自体が 野望の王国
(原作  雁屋哲 先生  作画 由起賢二 先生)のパロディ なんですが (汗

さらにシモネタも かなり多く 読む人を選ぶ作品ではあると思います

・・・ が この本 絵が苦手というだけで 読まないのは 相当もったいない本で
普通の 漫画家入門書が まず 絶対書かないであろう ヤバめの話が
そこここに ほいほい書かれていて
ギャグ漫画という形を装ってはいますが 実は立派な 漫画の描き方入門書だったりします
いや むしろ漫画という表現そのものの 解説本 と言っても 過言ではないと思います

ただ この本 内容は いろんな意味で ホントにヤバすぎです 毒強すぎです
これ書いちゃっていいの?!大丈夫なの?! ( ゚Д ゚;;)  というネタのオンパレードです
そういうのが読みたかった! という人には 是非おすすめです  ヽ(´∀`)ノ

 

この「サルまん」 漫画家マンガとして読むなら 原作者の竹熊と 作画担当の相原が
(名前が作者そのままですが 一応 漫画内のキャラです ・・・多分)
二人で 発行部数900万部を誇る少年漫画雑誌 少年スピリッツ (実在しません)
の トップ漫画家を目指す! という野望を描いた漫画なのですが
ぶっちゃけ 読んでみたら分かると思いますが

はっきり言って 構造的には「バクマン。」と ほぼ同じ基本設定だったりします
というか こちらのほうが二十年近く古いので 逆ですが
間違いなく バクマン。 これも参考にしてます (と思います)

にしても これだけ似てるはずの 設定なのに なんだろう?
この ありえないほどの別世界っぷりは・・・ (=w=;)

実際 バクマン。 自体も いろいろな有名な 漫画家マンガの
パロディネタが あちこちに散りばめられていますが
この サルまん の影響も かなりあると思います
(無論 これらの作品の大元というべき 元祖は 「まんが道」なのですが)

ちなみに バクマン。と違って 本編に女の子は かけらも出てきません
そのかわりに 男臭さは圧倒的ですが
(メンヘラな女性漫画家は出てきます (-_-;) )

 

 

しかし 「バクマン。」と比べても かなり荒唐無稽な話にもかかわらず
「サルまん」のほうに 妙なリアリティを感じるのは 自分だけではないはず (´w`;)
時代が違う というのは もちろんあるでしょうけど

( だいたい バクマンみたいに あんな可愛い彼女や婚約者がいるような
リア充学生が 漫画家なんて目指すはずがn(以下略))  ( ̄ヘ ̄;)

 

で 漫画の描き方入門書 としての内容ですが 最初にペンネームの つけ方から始まって
枠線の引き方 作画の方法 アイディアの出し方 ストーリーや設定の作り方 など
漫画家入門書にある 基本的な項目は ひと通り書かれています
しかも 漫画形式なので ヘタッピマンガ研究所Rのように すらすら先に読みすすめ・・・ません(^^;

 

途中途中の 漫画の描き方の解説や 薀蓄等の 細かい説明が 恐ろしく凝っています
ホントに驚くほど 無駄に凝ってます というか解説自体がギャグになってるんですが(汗

そのせいで ちょっと(かなり?) 読みづらく感じるかもしれませんが すぐ慣れます
ちうか 慣れないという人は 読むのを諦めてください    (ー ー ;)

さらに ジャンル別 ウケる漫画の描き方 若気の至り対策(芸術と言い出した場合)等
最後には うける漫画評論の書き方まで
なんというか 普通の漫画の描き方入門では まず絶対に扱わないであろう点まで
事細かに サポートしてあります  役に立つかどうかは別にして (汗

あと 一応 二巻の巻末に おすすめの漫画家入門書と その解説があるのですが
紹介してある本は ほぼ全部 絶版です(汗

そして二巻(第二部)からは 出版社への 持ち込み編へと進みます
持ち込み雑誌別攻略法  タイプ別編集者対策  編集者との食事に際して
雑誌掲載への近道 等  より事細かな デビューへの対策が語られるのですが・・・

一応念のため この漫画に出てくる デビューするための禁断の裏技を試してみようなどとは
決して考えないでください はっきし言って外道です もっとも絶対不可能な方法なんですが
不可能だと思うんですが ・・・多分  (エдエ;)

(ちなみに ここの頁に書かれている 各少年誌の作品傾向グラフの 少年チャンピオンの
グラフは 当時 見た瞬間に爆笑したのを覚えています
・・・ 今は一部 随分と雑誌の傾向が変わりましたけど チャンピオン(^^;) )

さらに 二巻の中盤からは 連載が始まった漫画家に向けての対策が
メインになっていきます  人気連載漫画を描くための
テーマ 設定 キャラクターの作り方へと進んでいくのですが これがまた なんというか

なんと 「とんち番長」という 漫画内 連載漫画を 実際に始めてしまうという
これまた 無謀極まりない方向へと発展していきます ( ゚Д ゚;;)

ホントに漫画の中で 連載漫画の形をとりながら いかにして読者の人気をとるか
そのためのアイディアを どうやって生み出すかという
生みの苦しみが ひたすらに描かれます

ギャグマンガという形式こそ とっているものの 毎回人気がとれなければ 打ち切りという
編集長の無茶な要望に応えるため 七転八倒するという物語の展開は
連載漫画家が いかに大変か その苦しみの一端が これまた荒唐無稽な話なのに
異様な迫力で描かれていて 正直 読んでいて恐怖すら覚えます  ((( ; ゚д゚ )))

そして  ついに 二人は野望を叶え 人気漫画家になるのですが
三巻になると お約束というか 連載漫画の人気が急落し 人気回復のために
さらに七転八倒を繰り返し

作品のテーマをコロコロと変えたあげく 怪しげな宗教や オカルトに走り
ほとんど狂気状態に至ったうえに 連載打ち切りという 嫌な話になっていきます (-_-;)

しかも 「打ち切られても収拾はつけよう」という これまた酷いテーマが語られます (汗
収拾のつけ方が これまた驚きの酷さです いや たしかに画期的っちゃ画期的な方法だけど <(-_-;)>

あげく人気が凋落した漫画家として クイズ番組に出よう 原発の安全PR漫画を描いてみよう
など どう考えても 今だと絶対に通らないよね というネタが
次々と出てきます いや ホント 特にシャレになってないです この三巻

オチも いろんな意味で酷いです はっきり言って マジで笑えません  ◯| ̄|_

ただ この三巻は さっきの原発ネタといい 漫画業界(出版業界)の衰退ネタだったり
有害漫画の規制条例に対するネタであったりと
二十年以上前の作品にもかかわらず 竹熊氏の 恐ろしいほどの先見性というか 予見っぷりで
それぞれ当時から問題にされていたとはいえ 今読んでみたら 本当に 笑えないです(汗

最後には サルでもやれる編集者教室と 学園漫画 50週分のアイディア集がついています
なんか どう見ても どっかで見たような が◯デカっぽい設定なんですが
ちゃんと 週刊連載一年分のアイディアが 大盤振る舞いしてあります

というか この「イヤ~ン エッチの助」というアレな学園漫画
今 竹熊氏がやっている ネット漫画の 電脳マヴォ で ホントに連載しています(^^;
まさか 二十年以上経って 本当にやるとは ちょっと絶句しました

電脳マヴォ  http://mavo.takekuma.jp

 

 

この「サルまん」 実は「月刊IKKI」に続編『サルまん2.0』の連載が開始されてたのですが
これまた すぐに打ち切りになって その連載分は コミック化?されていません (^^;
追加の「萌」の項目を加えた 愛蔵版は出ているのですが

ぜひとも 雑誌に載った分は 何らかの形で コミック化なり
愛蔵版に追加なりをして欲しいです つっても すでに愛蔵版は でてしまってますが(=w=;)

さて 元々の 青春コミックス版の表紙といい 愛蔵版の表紙といい
普通の人は まず絶対に 本屋で手にとって 買わないよなぁー という この「サルまん」(コラ

少し昔の 濃い漫画好きの人は 多分 一度は読んだことがあるであろう この本
実は 漫画家さんの間では かなり有名な作品だと思うのですが (多分

今回 あらためて読んでみたら これが 古いとはいえ
意外なほどに漫画の本質を ついていたりして
逆に感動しました ちうか今の出版業界の不況っぷりを あまりに早く予見してる点など
読んでいて 正直ぞっとしました

もちろん 先程も書いたように 漫画というか出版業界の不況
相当昔から言われていたことですけれど
この漫画のオチにあるような 漫画業界が壊滅状態になるのは さすがに見たくないので
ほんの僅かでも 漫画業界に貢献できたらなー というのが ここのサイトを作った
一応の目的だったのですが

実際 それより大ヒット漫画を バンバン描いたほうが
よっぽど漫画業界への貢献になるよなー という気はします まぁ・・・描けるなら・・・ ですが
◯| ̄|_

 

とりあえず この本を読んだ後 なにか嫌なことがあったら
ちんぴょろすぽ~ん」と どこかで叫んでみてください ちょっとは気が晴れるかも
ヽ(;´Д`)ノ

ただ それが原因で なにかが どうかなってしまっても 責任は負いかねますが     (´w`;)

著者紹介

相原コージ 先生

代表作として『コージ苑』『かってにシロクマ』『サルでも描けるまんが教室』
『神の見えざる金玉』 『ぎゃぐまげどん』 『文化人類ギャグ』 『ムジナ』
『真・異種格闘大戦』 など

兄はミュージシャンの相原ピリカ

 

竹熊健太郎

編集者 ライター 漫画原作者  自称肩書きは 「編集家」
京都精華大学マンガプロデュース学科教授
多摩美術大学美術学部非常勤講師(漫画文化論)
同大学では武蔵野美術大学の学生らと共に
『マヴォ』などの同人誌を創刊(現在はネット上で展開)
桑沢デザイン研究所講師なども務める

漫画原作は
おいね(作画:藤原カムイ 先生)
サルでも描けるまんが教室(作画:相原コージ 先生)
マリオの大冒険(作画:チャーリー野沢 先生)
チャイルド★プラネット(作画:永福一成 先生)
ファミ通のアレ(仮題)(作画:羽生生純 先生)
暴乳拳(作画:ふくしま政美 先生)
さるまん2.0(作画:相原コージ 先生)など

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竹熊 健太郎 (著)  羽生生 純 (イラスト) スタパ 斎藤 (その他)

竹熊の野望 インターネット前夜、パソコン通信で世界征服の実現を目論む男の物語(仮) (立東舎)