アオイホノオ15巻 感想


アオイホノオ 15 (少年サンデーコミックススペシャル)
島本和彦(著)

アオイホノオ 15 (少年サンデーコミックススペシャル)

ちょっと久々な気もする15巻 ドラマだと
もう ほぼラストに近い頃の話だし物語的にも
結構佳境なはずだけど ひっぱるなぁ

とはいえ相変わらずな焔君…だけど
今回は…これは酷い(褒めてます
雑誌掲載時も読んでて 酷いと思ったけれど
まとめて読むとさらに酷い(^^;

とりあえず あだちウィルス ネタが まず酷いけど
(今回コミックの内表紙&帯のデザインもまた素敵な酷さ)
そんなの吹き飛ぶほどの 新谷かおる 先生と
佐伯かよの 先生 夫婦の極悪っぷり

いや 夫婦でバイクで食事に行ったり
車で奥多摩まで うどん食べに行って小河内ダムの湖畔で
車のドアロックしちゃって立ち往生してるのに
美しい夕日を夫婦で見れて充実した一日だったと満足してる
様は夫婦仲睦まじく いい話なんだけど…
〆切の当日で担当の三上氏がボロボロの徹夜状態で
仕事場で待ってるという事を除けば…
( ̄∇ ̄;) (この逸話 よく漫画にする許可とれたなぁ…)

昨今 Twitter等で過去 担当編集に酷い仕打ちをうけた
という漫画家さんの恨みつらみの怨嗟の声が
溢れてるわけですが…
今回15巻は作家さんと担当の編集さんとの相性がいかに重要か
という部分と編集さんもアレな作家さんの担当になったら
とんでもなく大変…ということが
よく分かる話になってます

新谷先生の話は漫画的に かなり盛ってる話なのか
それとも実は もっと酷くて描ける話が
このレベルなのかは分からないんですが…

でも こんな無茶苦茶出来る作家さんて基本
超大御所の先生だけだよね!!?
というツッコミはあると思います (エдエ;)

掲載雑誌の売上を左右するほど作品が売れてるとかならともかく
普通こんなことやってたら確実に切られるので
漫画家を目指す人は気をつけましょう(普通やらないと思うが)

さらに後のガイナックスメンバーの1人 山賀氏が遂に上京!
大阪を出る時の岡田斗司夫氏との裏表丸分かりな
会話も爆笑してしまうエピソードですが
石黒昇 監督のところへ手伝いに行った顛末が凄い!凄すぎる!

石黒監督…これ本気で困っただろうなぁ でも
追い返さないのが これまた凄い
逆に言うと この業界このくらい面の皮が厚く無いと
とてもやっていけないのではないか?という気もします
いやアニメ業界に限ったことではないんでしょうけど…(^^;

そして遂に雑誌掲載を果たしてプロの土俵に上った焔君
80年代 大阪-東京間で公衆電話で打ち合わせをすると
10円玉が大量に必要になるというのも時代を感じさせます

それにしても あだちウィルスに感染していいものかと悩む焔君に
ええやん 私が許したげる 全部 許したげるわ
と言ってくれるトンコさん…

彼女 ホントは 焔くんの見た青春の幻影だったんじゃね?
説が濃厚になりそうなくらいクリエイターにとっては
ミューズ的な女性だよなぁ…そりゃ島本先生 結婚して
子供もいるのに もう一度会いたいと切望するわけだよなぁ

まぁ漫画の中で妄想が広がって 勝手に過去を
都合よく改竄してるだけという気がしないでも…(^^;
でも そうであっても過去に自分を無条件に認めてくれた
女性が居たというのは 後々作家になって辛い事があった時の
支えになる重要な要素だよなぁ…いいなぁ…
(そのわりには ワンダーマスミにも ご執心だけど)

ちなみに今回 魂に響いた名言は
俺は他人の正解に乗るのではなく…自分の正解に乗りたい!
です 勿論クリエイターは皆それを目指してるわけですが…
商売となると…世の中って世知辛いよね
◯| ̄|_

アオイホノオは漫画家志望者に お勧めする漫画の一つだけれど
今回の15巻は漫画業界のちょっと違う方向の厳しさが
見え隠れしてて特に必見です!
しかし80年代って凄い時代だよなぁ…( ̄ω ̄;)

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